わたしの好きな言葉。

気になる殿方の目があればすっぴんメガネで出社したりはしない。隣の席のあの子のためなら、いつ「消しゴム貸して」と言われてもいいように角の揃ったものを忍ばせるだろう。

 

どちらも、ある対象に向けての行為が他者へもよい影響を与えていると言える。

向かいの同僚だって、きちんとメイクもオシャレもしたわたしとランチに行きたいはずだし、後ろの席の子が消しゴム忘れちゃった時も、ドヤ顔で貸し出すことができる。

 

世の中のものごとの4割くらいはいわゆる「下心」が回しているのではないかと思う。

 

 

1年くらい前だろうか。

ライターのカツセマサヒコさんが、わたしの住む街にきてトークショーをやるらしいとツイッターで目にした。

関東からは程遠い地方に住むわたしは、カツセさんの話が聞ける機会なんて二度とないと思い、即時応募した。

「有名人を近くで見られる」という下心が4割、ね。

 

カツセさんは思っていたよりずっと男前で、顔がちっちゃくて、透明感があって、下ネタばっかり話してた。

ゆるりと会が進む中でカツセさんが言っていた。

『文章を書くのに向いてるのは、誰かに文章を一度でも褒められたことがある人。例えば、mixiの日記をあげたら友達に好評だったとか。』

 

わたしの成功体験が急に奥の引き出しから矢面に立たされた。

 

そう、まさにそのmixi日記(若い方はご存知ないかもしれないが…おググりくださいまし)で更新を心待ちにされていたという過去があった。

高校のころからリテラシー方面はしっかりしていたので、友達にしか公開していなかったけど「面白かった」「また読みたい」「次の日記まだ?」というコメントがとてもとても嬉しかった。

じゃあ、カツセマサヒコ論でいくとわたしは文章を書くのに向いていることになる。

 

イェーイ。

 

じゃあ、なんのために。

 

 

 

私がこのブログを始める動機はただ一つ。

 

あるアーティストに会いたい。

会って、その美脚に絡まって、写真を撮りたい。

 

わたしの不純を誰が責められようか。